ダイヤモンド・リアルティ、投資対象を米国の物流施設に特化した初のファンド組成

ダイヤモンド・リアルティ、投資対象を米国の物流施設に特化した初のファンド組成

まず2件組み入れ、テナント需要旺盛で安定した収益可能と見込む

三菱商事傘下のダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)は11月26日、投資対象を物流施設に特化した米国の不動産開発ファンド「DREAM US Fund 4」を組成したと発表した。

DREAMが国内の機関投資家向けに立ち上げた、海外の不動産開発案件をポートフォリオとする「DREAM US Fund」シリーズとしては4本目で、物流施設に絞り込むのは初めて。

「DREAM US Fund 4」の規模は約7000万ドル(約80億円)、運用期間は原則5年と設定。ポートフォリオの物流施設は開発とリースアップを経て外部に売却することを想定している。

米国の物流施設は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも、eコマースの利用増などでテナントの需要は旺盛。物流施設への投資も盛んなため、優良な案件への投資機会を提供するのが狙い。「DREAM US Fund」シリーズではこれまでに3案件、計5棟の物流施設に投資、想定より高いリターンを獲得しており、物流施設特化型ファンドでも安定しt収益確保が可能と見積もっている。

当初組み込む案件として、テキサス州の人口増加が著しいエリアのマッキーニーに所在するラストワンマイル向け物流施設と、メリーランド州のダウンズビルに位置し東海岸大都市圏へのアクセスが良好な広域配送型物流施設の2件(総事業費計約1億7000万ドル=約190億円)分を取得する予定。さらに2~3件に投資することを念頭に置いている。

4本目のファンドは北米三菱商事会社100%出資の不動産投資会社Diamond Realty Investmentが米国で手掛ける開発事業に共同出資(50%未満)する。DREAMは同じく北米三菱商事会社100%出資の不動産運用会社Diamond Realty Management America Inc.と連携しながら、4本目のファンドを運用する。


テキサス州マッキーニーの物流施設の完成イメージ


メリーランド州ダウンズビルの物流施設の完成イメージ(いずれもDREAM提供)

(藤原秀行)

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