既存設備を有効活用
ZMPは12月2日、は物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」に関し、商品を収めている棚を入出荷作業のエリアまで持ち上げて搬送する「GTP(Goods to Person/棚搬送型)」のソリューションを始めると発表した。
現在のGTP運用は占有スペースを確保する必要があったり、システム導入費用がかさんだりするほか、入出荷の搬送自体は人手で行ったりすることが課題として残っていた。 CarriRo は専用のパレット台車へ自動で潜り込み・切り離しをする機能を活用し、新たなGTPのオペレーションを確立する。
入荷の際、ZMPの無人フォークリフト 「CarriRo Fork(キャリロフォーク)」やAGV(無人搬送ロボット)/AMR(自律移動ロボット)タイプのCarriRoを駆使してパレットごと商品を保管エリアに収める。
ピッキング業務はパレット積載タイプ「CarriRo AD+」の専用パレット台車に棚を増設、クラウド制御システム「ROBO-HI(ロボハイ)」を使い、自動制御で保管エリアの CarriRo を所定の専用棚へ潜り込ませ、ピッキングエリアへ呼び出し、ピッキング後は所定の位置に専用棚を戻して切り離す。
ピッキングされた商品が積載された6輪カートやかご台車はCarriRo で牽引しバースまで自動搬送。その際に自動着脱機能を使用することで、連結のつけ外しも自動化し、より高いレベルの省人化が可能になると見込む。既存の保管エリアやピッキングエリアを大きく変えずに使えるのもメリット。
新たなソリューションのイメージ(ZMPプレスリリースより引用)
(藤原秀行)