3月12日まで、615の企業・団体が製造業や物流向け最新技術をお披露目
ロボットに関する世界最大規模の専門展示会「2022国際ロボット展」(主催・日本ロボット工業会、日刊工業新聞社)が3月9日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。
2019年以来、3年ぶりの開催となる。24回目を数える今年の出展者数は国内外から計615の企業・団体が集まっており、過去最多。3月12日までの期間中、製造業や物流現場などの省力化・省人化を後押しする最新技術を搭載したロボットが多数お目見えする。
オムロンは「人を超える自働化」と「人と機械の高度協調」をコンセプトに掲げ、熟練者に頼っている組み立て作業や目視検査をAIや高精細カメラなどの先進技術で自働化したラインを実際に稼働、来場者に公開している。ロボットアームなどを組み合わせ、パレットへの積み付け・積み下ろしを自動化したソリューションも実演している。
オムロンの搬送ロボット
ファナックもロボットを使った車体の搬送や部品塗装、物流などの各用途向けにデモンストレーションを実施。川崎重工業は自動デバンニングシステムや配送ロボットなどをアピールしている。
椿本チエインは天井空間を有効活用して工程間の搬送を無人化した装置など、工場やECの物流現場を自動化・省人化できる技術を設置。ヤマハ発動機も工場の間の長距離搬送を可能にするシステムなどを取り扱っている。
川崎重工業の巨大なブース
ヤマハ発動機
安川電機
THK
新興企業も多数参加しており、Mujinは製造や物流の現場向けに、計21台の知能ロボットを一挙に展示し、幅広い作業工程をスムーズに自動化できるソリューションを実演。早稲田大学発のスタートアップ企業、東京ロボティクスは人間のように関節を和らなく制御し、物を優しくつかむことが可能なプロトタイプのロボットを提示している。
知能ロボットが並ぶMujinのブース
(藤原秀行)