両社の機能移管、医薬品の供給最適化やGDPガイドライン準拠の高品質サービス提供目指す
メディパルホールディングス(HD)とH.U.グループホールディングス(HUHD)は3月24日、医療・ヘルスケア領域の物流を担う合弁会社「メディスケット」(埼玉県三郷市)を4月1日に設立すると発表した。
両社は2020年6月、同領域に関する戦略的業務提携で合意。物流の効率化に向け、受発注システムの共同利用や倉庫運営の合理化を進めてきた。合弁により、取り組みをさらに加速させたい考え。
メディスケットは資本金が2500万円で、メディパルが60%、HUHDが40%を分担。メディセオの若菜純取締役ロジスティクス本部長が社長に就任する。
今後、メディスケットを通じて合弁の具体的な内容を詰め、今年9月末までに最終的な合弁契約を締結、10月以降にメディパルは医療用医薬品等卸売事業における物流機能を、HUHDは臨床検査および関連する事業の物流機能をそれぞれ、順次メディスケットへ移管する予定。
両社はメディスケットを軸に医薬品・検査資材などの供給と臨床・治験・研究などの検体の集荷を最適化するほか、医薬品の適切な流通に関する国際基準GDPのガイドラインに準拠した高品質な物流サービスを提供することを目指す。物流領域の温室効果ガス排出削減にも取り組むことを想定している。
(藤原秀行)