資本提携も実施、早期実用化図る
兼松は3月25日、長い滑走路を使わず垂直離着陸が可能な「空飛ぶクルマ」の離着陸場Vertiport(ヴァーティポート)の開発・運営を手掛け、ドローン物流関連事業も担っている英Skyports(スカイポーツ)と資本・業務提携し、日本国内での共同事業の開発・運営のための合弁会社を2024年までに設立することで基本合意したと発表した。
両社は2020年、日本における空飛ぶクルマの導入実現へ業務提携を締結しており、さらに連携を強化する。スカイポーツが実施した第三者割当増資を兼松が引き受けた。具体的な出資比率などは開示していない。
Vertiportは空飛ぶクルマ向けの離着陸、充電、ターミナルといった設備と地上安全管理・維持、利用客・貨物向けサービスなどを組み合わせたインフラ。両社は合弁会社を軸に空飛ぶクルマの実用化を加速。併せてVertiportを設置・運営し、空飛ぶクルマのネットワーク拡大を図る。
ドローンに関しては、政府が都市部上空での補助者なし目視外飛行(レベル4)を2022年12月をめどに解禁する方向で準備を進めており、今後利用がさらに広がることが見込まれるため、両社のノウハウを生かし、ドローン物流の早期事業化を目指す。
Vertiportのイメージ図
Skyportsが運航するドローン(いずれも兼松提供)
(藤原秀行)