三重・木曽岬町で中京圏最大級、15.5万㎡のESR開発物流施設が竣工

三重・木曽岬町で中京圏最大級、15.5万㎡のESR開発物流施設が竣工

コインランドリーやワークブース導入

ESRは5月13日、三重県木曽岬町で新たなマルチテナント型物流施設「ESR弥富木曽岬ディストリビューションセンター(DC)」が竣工したと発表した。

地上4階建て、延べ床面積は15万5332平方メートル。木曽岬干拓地工業用地の第一期分譲区域内に立地し、国道23号(名四国道)の木曽岬ICから2.8キロメートル、伊勢湾岸自動車道の湾岸弥富ICから9.6キロメートル、弥富木曽岬ICから11.8キロメートル。

名古屋港鍋⽥ふ頭コンテナターミナルまで約13キロメートル、中部国際空港セントレアまで約46キロメートル、名古屋市中⼼部まで25キロメートルに位置。名古屋市に加え東海や関西・関東の広範囲をカバーできると見込む。


施設の外観(以下、いずれもESR提供)


所在地

建物の最⼤幅は約410メートルで、1階から4階まで全フロアにトラックが直接乗り⼊れ可能な上り下り専⽤のダブルランプウェイを設置。ワンウェイ動線を確保する。⽚⾯⾞路で荷捌きのスペースも確保できる構造を採用。1 階は低床式倉庫、2階から4階は⾼床式倉庫とし、トラックバースは1階61台、2〰4階は各56台、合計229台を設置している。

倉庫部分は⼩割対応の設計で最⼩区画1500坪、最⼤約1万坪のワンフロアオペレーションが可能。⼤型機械部品などの重量物にも対応できるよう、1階の床荷重は1平方メートル当たり2トンと3トンのエリアを設け、2〰4階は標準的な1.5トンを確保した。全フロアで2.5トンのフォークリフトが⾛⾏できる。

有効⾼は1階が5〰6.8メートル、2・3階は5.5メートル、4 階は6〰7メートル、全フロアの柱ピッチは11メートル×10.5メートルと保管効率の良いスパンを確保する。敷地内には53台分の⼤型トラック待機場も完備。⾼圧電⼒の供給でロボティクスやマテハン、⼈⽤空調、ハイスペックなシステム導⼊などより多種多様なニーズに応えられるよう備える計画。


4階の倉庫スペース

最上階にラウンジ【KLÜBB Lounge クラブラウンジ】を設けており、起伏のある「柱状節理」のモチーフを⽤いて動きのある洞窟状の空間デザインを採用。新型コロナウイルス禍を考慮し、換気の重要性や屋外空間の有⽤性を⾒直して天井を⾼くし、テラス席を導入している。どの席からも⼤きく取った窓越しに⽊曽岬町と鍋⽥川の眺望を楽しめる上、北側を⾒渡すと御嶽⼭を望めるため、施設で働く人がリラックスできると説明している。

弥富⽊曽岬 DC の近辺にはコンビニエンスストアや商業施設がないため、ラウンジに併設したショップ【KLÜBB Shop クラブショップ】には揚げ物や出来⽴ての弁当を提供できる厨房設備も設置する予定。


ラウンジ


テラス席からの眺望


ショップ

新たなアメニティー設備として、コインランドリーやワークブースも導入している。


コインランドリー


ワークブース

(藤原秀行)

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