独自運用システムの機能拡張、ソーティングから範囲広げる
プラスオートメーションは5月26日、ピッキング作業に投入可能なロボットシステム「t-Sort OPS(Order Picking System)」を、使った分だけ支払う「RaaS」(Robotics as a Service)形式で提供を始めたと発表した。
従来のロボット「t-Sort」は、プラスオートメーションが独自に開発した運用システム「+Hub」と組み合わせてソーティング作業に投入してきた。+Hubの機能を拡張し、新たにピッキング作業にも応用できるようにした。
t-Sort OPS利用の第1弾として、富士ロジテック・ネクスト(静岡市)が神奈川県の厚木、座間の両市に構えている物流拠点2カ所に採用した。
富士ロジテック・ネクスト東名厚木倉庫のt-Sort OPS作業エリア
富士ロジテック・ネクストt-Sort OPS作業エリア図面と一般工程フロー(いずれもプラスオートメーション提供)
t-Sort OPSは商品と棚位置の情報を+Hubに登録、多品種SKUでも円滑に処理できるようにする。+HubがWMS(倉庫管理システム)から取得したオーダーをロボット1台ごとにアサインし、ロボットが各ピッキングステーションに向かう。オーダーをタブレット端末で確認した作業員が商品をピッキング、ロボットに取り付けたコンテナに搭載する。
その後はロボットが商品を梱包工程まで搬送、作業別の仕分けが完了する。t-Sort OPSは作業者の歩行距離・時間の削減、省スペース化、レイアウト変更の柔軟性等、作業性向上に寄与できると見込む。
(藤原秀行)