7月1日付、20年以上EC物流網拡大に従事
米フォワーダーのフレックスポートは6月8日、新たなCEO(最高経営責任者)に、米アマゾン・ドット・コムの消費者部門のデイブ・クラークCEOが7月1日付で就任すると発表した。
フレックスポート創業者のライアン・ピーターセンCEOは業務引き継ぎのため、6カ月間共同CEOを務めた後、2023年3月から会長(エグゼクティブチェアマン)として長期ビジョンや経営戦略の策定などに専念する予定。
クラーク氏(フレックスポート提供)
クラーク氏は1999年5月、アマゾンに入社。20年以上にわたって物流を担うフルフィルメントセンターの整備や輸送ネットワークの構築などに当たり、アマゾンのインターネット通販拡大を支えてきた。6月3日にアマゾン退社を発表していたが、理由は明らかにしていなかった。
クラーク氏は6月8日に公表したコメントで「過去9年間の彼(ピーターセンCEO)のリーダーシップの下で、フレックスポートはデジタル貨物輸送業者から世界貿易のための主要なテクノロジープラットフォームに成長した」と評価。
「ロジスティクス市場は数兆ドルのチャンスがあり、フレックスポートは全ての人の利益のためにグローバルサプライチェーンを前進させ始めたばかりだ。私はフレックスポートのチームと協力して、技術を生かし、世界中のどこへでも消費者へ物を透明かつ円滑に届けることが可能な未来を構築することにわくわくしている」と強調した。
フレックスポートは2003年設立。国際輸送事業者の比較・手配などが可能なプラットフォームサービスを展開している。
(藤原秀行)