丸紅など設立の出版流通効率化目指す新会社、o9ソリューションズのデータ分析・計画・学習システム採用

丸紅など設立の出版流通効率化目指す新会社、o9ソリューションズのデータ分析・計画・学習システム採用

発行・配本量最適化サービスを支援

o9ソリューションズ・ジャパンは6月23日、丸紅グループと出版大手3社が出版流通のデジタル化・効率化を目指して設立した合弁会社「PubteX(パブテックス)」が、出版物の発行・配本量の最適計画における意思決定支援のため、o9ソリューションズのデータ分析・計画・学習システムを採用したと発表した。

Pubtexは丸紅と紙製品を手掛ける丸紅フォレストリンクス、講談社、集英社、小学館の5社で立ち上げた。出版物に関わる様々なデータを活用し、出版のサプライチェーンを統合的に効率化する出版物の発行・配本量最適化サービスを提供することを想定している。

新サービスの中核となる意思決定のためのシステム基盤として、o9ソリューションズが開発した「o9 Digital Brain platform」を活用する。

AIモデルを駆使して生成した需要予測をはじめとする膨大なデータを基に発行・配本計画を立案。担当者が参照したい情報をダッシュボード上に最も分かりやすい形式で提示できるようにする。また、散在する在庫や返本数などを見える化し、情報の緻密な分析を図ることで、システムが提案する発行数や配本数の推奨値に対し、より適確に意思決定できるよう支援する柔軟性も備えている。

o9ソリューションズと丸紅は2020年8月、戦略的業務提携を締結。丸紅が展開するデジタルSCMサービスのコアエンジンとして「o9 Digital Brain Platform」を活用している。今回の取り組みを通じて両社の戦略的なパートナーシップをさらに強化、出版領域のサプライチェーンが抱える課題解決を後押ししていく構え。

(藤原秀行)

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