国交省が航空法改正を検討
国土交通省が、酒に酔ってドローン(小型無人機)を操縦するのを禁じる方向で調整していることが明らかになった。さまざまな場面でドローンの利用が増えているのを受け、正常な判断が難しい状態で操縦することにより墜落や衝突などのトラブルが起きるのを防ぐのが狙い。
今通常国会に提出予定の航空法改正案に酒気帯び状態での操縦禁止を盛り込むことを検討している。
国交省はドローンの安全確保に向け、人口密集地や空港周辺などの飛行禁止区域でドローンを飛ばす場合は事前に国交省の許可・承認を義務付けるなどの規制を導入。しかし、飲酒に絡む規制はまだなかった。航空法改正案では、酒気帯び操縦をした場合の罰則を定めることも視野に入れている。
ドローンの安全規制ではこのほか、飛行前の機体点検義務化や乱暴な操縦の禁止、事故が起こった際の操縦者への聞き取りや立ち入り検査を可能にする仕組みの確立なども検討項目に挙がっており、国交省は航空法や関係省令の改正などで対応することを想定している。
(藤原秀行)