【現地取材】オートストアが東京・田町にオフィス移転、自動倉庫システム需要増対応へ面積3倍に

【現地取材】オートストアが東京・田町にオフィス移転、自動倉庫システム需要増対応へ面積3倍に

実機展示フロアも拡大

自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を手掛けるノルウェーのAutoStoreの日本法人AutoStore System(オートストアシステム)は9月12日、東京の新たなオフィスの開所式を開催した。

オフィスは東京都中央区京橋から、東京都港区芝のJR田町駅至近のビルに移転。フロアの面積は従来の3倍以上に拡大した。自動倉庫システムの実機を展示するフロアも設けており、旧オフィスよりスペースを広げている。

日本で物流現場の自動化・省力化のニーズが高まり、同社の自動倉庫システムも好調のため、オフィスを拡張し事業成長に備える。


新オフィス玄関のロゴ


明るいフロア


窓からの景色


玄関横の展示


実機展示のフロア

田町の新オフィスはデスクや椅子、ソファーはオートストアの販売代理店を務めているオカムラの製品を主に導入。オフィスのデザインもオカムラが担当し、働きやすい環境の整備に務めている。会議室や歓談用のスペースを置いている。

日本法人の安高真之社長は開所式で、日本での自動倉庫システム導入決定数が累計で70に達したと説明するなど、順調に普及が進んでいると強調。「人手不足や人件費の上昇で悩んでいる企業にはぜひオートストアを体感していただきたい。高密度・柔軟性・スピードの速さを訴求し、展開していきたい」と事業拡大に強い意欲を見せた。


安高社長

来賓として、物流センター4カ所にオートストアの自動倉庫システムを採用しているトラスコ中山の直吉秀樹取締役物流本部長があいさつし、「当社の社長は『オートストアを開発した人は天才だ』と言っている。今や、オートストアは当社にとってなくてはならない物流の仕組みであり、日本の物流業界、ひいては日本のものづくりを陰で支える大きな柱の一つだと思う」と賛辞を呈した。

さらに、愛知県北名古屋市で2026年の稼働開始を目指しているトラスコ中山最大規模の物流センター「プラネット愛知」でもオートストアの自動倉庫を取り入れる構想を披露した。


直吉取締役

ノルウェーのAutoStoreのマイク・ディクソンCRO(最高リスク管理責任者)は「日本で事業拡大の余地がまだまだあると思っている。引き続き、事業の発展に努める」とアピールした。


ディクソンCRO

(安藤照乃、藤原秀行)

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