太陽光バッテリー使い投函状況可視化、デジタル地図構築も
日本郵便は7月21日、国内外のスタートアップ支援を手掛けるスクラムスタジオが運営している起業促進のためのイベント、グローバル・オープンイノベーション・プログラム「SmartCity(スマートシティ)X」にパートナー企業として参画、新たな取り組みに着手すると発表した。
7月20日(現地時間)に米サンフランシスコで開催された「SmartCityX Conference 2022」で方針を公表した。
「SmartCityX Conference 2022」参加の様子(プレスリリースより引用)
日本郵便は2017年度からスタートアップと連携し、顧客と地域を支える新たな価値を生み出していくオープンイノベーション活動を展開。「SmartCityX」には2021年11月に加わり、参画企業や自治体、採択スタートアップと価値創造の可能性を模索してきた。
その一環として、「SmartCityX Conference 2022」で高精度なLiDARセンサーを開発するイスラエルのInnoviz Technologiesとのデジタル地図構築や、IoTソーラーバッテリーを開発するSolChipとの郵便ポストの「スマート化」の構想を発表した。
(1)Innoviz Technologiesとの取り組み
構想施策 | LiDARセンサーを活用した周辺情報取得によるデジタル地図の構築 |
概 要 | 日本郵便の所有する配達車両にLiDARセンサーを搭載し、配達経路における道路や建物の変化などの情報を高鮮度に取得することで、自動運転や無人配送など、次世代の住民向けサービスの基盤となるデジタル地図の構築を検討する。 |
(2)SolChipとの取り組み
構想施策 | IoTソーラーバッテリーを活用した郵便ポストのスマート化による地域インフラの新たな価値創出 |
概 要 | 太陽光により自己給電するIoTソーラーバッテリーを様々なセンサーとともに郵便ポストに実装することで、投函状況の可視化による取集業務効率化を図るほか、気象情報などの取得や、地域の見守りツールとして活用する仕組みなどを検討する。 |
(藤原秀行)