リコーインダストリー、eve autonomyの屋外対応型自動搬送サービス導入

リコーインダストリー、eve autonomyの屋外対応型自動搬送サービス導入

宮城の東北事業所、製造ラインの作業員負荷低減狙い

ヤマハ発動機と自動運転技術の開発を手掛けるスタートアップ企業のティアフォー(名古屋市)が共同で設立したeve autonomy(イヴオートノミー、静岡県袋井市)は1月16日、自動搬送サービス「eve auto(イヴオート)をリコーインダストリーの東北事業所(宮城県柴田町)が採用したと発表した。

複合機・プリンター生産工場の屋外搬送で使われている。

リコーインダストリーは製造ラインの搬送自動化で従業員の負荷を減らし、より働きやすい環境を構築することを目指している。工場は屋内だけでなく屋外でも効率化や働きやすさの視点でレイアウト変更がしばしば行われるため、誘導線などの環境工事が不要で容易にルート変更もできる「eve auto」の導入を通じて、今まで解決が難しかった屋外搬送の自動化を実現。職場環境の改善、作業効率化をさらに進める狙いがある。

eve autoは高精度レーダーの3DLiDARを用いて走行。横断歩道や交差点などで任意に障害物検知エリアを設定することが可能で、人やその他の車両を検知し安全に停止できる。

「障害物を検知しています」「出発します」といった周囲へのアナウンスも状況に応じて発信し、現場の安全性を高められると見込む。

自動運転車両に加え、自動運転保険、運行管理システム、メンテナンス、ソフトウェアアップデートなどをワンパッケージとして提供している。

【主要スペック】

サービス名/車両

eve auto(イブ・オート) FG-01

寸法/重量

全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg

最大牽引重量/積載重量

1,500 kg/300kg

駆動方式/バッテリー

DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能)

最大走行速度

手動運転時19km/h、自動運転時10km/h

最大登坂性能

9.6度(17%)無負荷・手動運転

6.8度(12%)積載300kg・字度運転

安全機能

レーザーセンサーによる障害物検出と停止

バンパーセンサー、緊急停止スイッチ

自動運転機能

自動運転レベル4:

自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止等

主な管理機能

FMS(フリートマネジメントシステム):

PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム

走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御

設備連携機能

eve auto connectによる自動シャッター連携、信号機連携、

パトランプ連携等のBluetooth通信連携機能

(藤原秀行)※いずれもeve autonomy提供

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