屋上への太陽光パネルなど対象、資金調達の多様化・安定化図る
霞ヶ関キャピタルは9月27日、資金調達手法の一環として利用する「グリーンローン」と「ソーシャルローン」のフレームワーク(枠組み)を策定したと発表した。格付投資情報センター(R&I)から、いずれのフレームワークも国際的なルールに適合しているとのセカンドオピニオン(第三者評価)を同日付で取得した。
グリーンローンは環境負荷低減につながる事業、ソーシャルローンはSDGsへの貢献を目指す事業にそれぞれ使途を限定したローン。
フレームワークは三井住友銀行などの取引金融機関と協働で策定した。このうちグリーンローンのフレームワークは、冷凍・冷蔵倉庫とドライ倉庫を対象のアセットに設定。屋上への太陽光パネル設置、冷凍・冷蔵倉庫での自然冷媒採用などの事業にグリーンローンを活用することを盛り込んでいる。
一方、ソーシャルローンのフレームワークは、終末期医療を担うホスピス住宅などを対象としている。
霞ヶ関キャピタルは今後、開発・運営に参加する案件の資金調達については、フレームワークを適用したグリーンローンやソーシャルローンを活用することを検討。資金調達の多様化・安定化を図るとともに、社会課題解決などへの貢献も目指す。
グリーンローンフレームワーク概要
【対象プロジェクト内容】
プロジェクトカテゴリー | 対象プロジェクト | 適格クライテリア |
---|---|---|
再生可能エネルギー | コールド型倉庫 ドライ型倉庫 |
屋上太陽光パネルの設置 |
グリーンビルディング | CASBEE 評価認証における A ランク以上など の評価を第三者機関から取得(取得予定を含 む) |
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汚染防止及び抑制 | コールド型倉庫 | 自然冷媒(CO2)による冷凍・冷蔵庫の採用 |
ソーシャルローンフレームワーク概要
【対象プロジェクト内容】
プロジェクトカテゴリー | 対象プロジェクト | 対象となる人々 |
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必要不可欠なサービスへのアク セス | ホスピス住宅の企画・開発・運用 またはホスピス住宅を拠点とした医療・介護事業の運営 | 終末期医療を必要とする高齢者 /指定の難病を抱える高齢者/ 在宅での看護や介護を必要とする高齢者 |
(藤原秀行)