米アマゾン、物流施設などの従業員の初任給を10月から引き上げ

米アマゾン、物流施設などの従業員の初任給を10月から引き上げ

1時間2700円に、人手不足と物価上昇踏まえ待遇改善で労働力確保図る

米アマゾンドット・コムは9月28日、全米の物流施設など顧客と直接接点がある部門に勤めている時間給の従業員を対象に、これまで時給18ドル(約2500円)超だった平均初任給を10月から19ドル(約2700円)超に引き上げると発表した。実際の金額は地域や所属する部門によって異なり、16~26ドルの間に収まる見通し。

人手不足と物価上昇が続く中、待遇を改善して労働力を確保したい考え。同社は今後1年間に初任給引き上げで人件費が10億ドル(約1400億円)近く膨らむとみている。

同社は併せて、福利厚生制度を一部見直すことも公表した。これまでは多くの従業員が月1~2回、給与を受け取っていたが、今後は好きなタイミングで受け取ることができる上、最大で給与の70%は手数料なしで通常の支給日より前倒しで受け取ることも可能になる。

(藤原秀行)※写真はアマゾン提供

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