伊藤忠が日本初、国内空港でUAEエティハド航空に環境負荷低い航空燃料SAFの供給開始

伊藤忠が日本初、国内空港でUAEエティハド航空に環境負荷低い航空燃料SAFの供給開始

フィンランド・ネステ製

伊藤忠商事は10月27日、アラブ首長国連邦(UAE)の国営エティハド航空に、フィンランドのエネルギー大手ネステが生産する持続可能な石油代替航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、SAF)の供給を開始したと発表した。

国内の空港で海外航空会社にSAFを供給するのは日本で初めてという。航空業界の脱炭素支援を強化する。


(プレスリリースより引用)

伊藤忠とエティハド航空は今年5月、成田国際空港における航空機渡し条件でSAFを供給することで合意していた。10月25日、同契約に基づき、成田~アブダビ間のフライトに初めてSAFを供給した。

伊藤忠は既に羽田、成田の両空港でSAF輸入・品質管理から空港搬入までの国内サプライチェーンの構築や航空機自体への給油網の整備を進めている。今後はSAFの供給拠点を中部国際空港や関西国際空港にも広げ、国内外の航空会社向けにSAFの供給を拡大していきたい考え。

ネステは世界最大のリニューアブル燃料メーカーとして、SAFの世界展開を加速させている。シンガポール工場の拡張、およびオランダ工場の改修で全世界における年間生産量は2023年末までに150万t、26年末までに220万tへ伸ばしていく予定。

伊藤忠はネステと今年2月、Branded Distribution Marketing Agreementを締結しており、本パートナーシップに基づきSAFの日本国内の安定供給に取り組んでいく。

(藤原秀行)

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