物資集積場所や車中泊避難場所として提供
プロロジスは11月24日、千葉県八千代市と「災害時等における施設利用の協力に関する協定」を締結したと発表した。
11月22日に八千代市役所で締結式を執り行った。同市が民間の物流施設と災害時協力に関する協定を締結するのは今回が初めて。
協定に調印した(左から)八千代市・服部友則市長、プロロジス・山田御酒会長兼CEO(最高経営責任者)
協定に基づき、災害発生時に八千代市の要請に応じて、プロロジスが八千代市内で運営する物流施設「プロロジスパーク八千代1」の一部を、物資集積場所や車中泊避難場所として提供。市内各所の避難所などへの必要な物資をより迅速に配送する場所を提供するとともに、乗用車約100台分の車中泊避難者の避難場所としての利用を可能にする。
また、トイレ・水道設備を開放するとともに、八千代市が発信する情報、使用施設周辺の被害状況、道路状況などを提供し、車中泊避難者の支援に努める。
今年10月に竣工した「プロロジスパーク八千代1」は非常用発電機の燃料オイルタンクを地下に備え、停電時には防災センターや入居企業の事務所エリアなどの主要機能へ最大約7日分の電力供給を可能にしている。井水浄化設備を設置し、断水時にもトイレ用水を確保。様々な形で事業継続を支援する。
「プロロジスパーク八千代1」外観(いずれもプレスリリースより引用)
プロロジスはこれまでにも京都府京田辺市、千葉市、兵庫県猪名川町、埼玉県川島町、神奈川県および神奈川県座間市、宮城県岩沼市など、プロロジスが物流施設を運営する自治体と災害支援・防災に関する協定を10件締結済み。八千代市との協定で11件目となる。関西圏でもプロロジスパークを対象に、コンビニのポプラと「災害時の物資供給に関する協定」を結んでいる。
(藤原秀行)