重量物輸送強化図る
センコーグループホールディングス（GHD）は12月5日、日立造船の100％子会社で倉庫や海運関連事業を営むオーナミ（大阪市）を買収すると発表した。
2023年3月31日付でオーナミ株式の66.6%を取得、子会社化する。残る株式は引き続き、日立造船が保有する。株式の取得額は開示していない。
オーナミは重量物や大型貨物の荷役・保管・輸送・通関などを得意とし、子会社の大浪陸運（大阪府堺市）とともに、日立造船などの大手機械・プラントメーカーや造船会社、鉄鋼メーカーなどと長年取引している。大阪を中心に、茨城・滋賀・京都・広島・熊本に拠点を構え、海上・陸上一貫輸送体制を備えている。
センコーグループは、センコーエーラインアマノやUACJ物流といった重量物輸送を行う会社や、支配船舶を含め77隻の船舶を有するセンコー汽船、日本マリンなどの海運事業を行う会社が海陸の重量貨物輸送ネットワークを展開している。
オーナミをグループに加え、往復輸送や積み合わせ輸送などセンコーグループのリソースを活用した効率的な輸送を目指す。併せて、オーナミが持つ重量物輸送や輸出梱包のノウハウをグループに水平展開し、グローバル規模で重量物輸送事業の拡大を図る。
また、オーナミは機工事業も展開しており、センコーグループの機工事業とタッグを組み、大型構造物や精密機械の輸送・据え付け業務の拡大していくことも狙う。
■オーナミの概要
本社所在地：大阪市西区江戸堀2-6-33
代表者：森本 勝一
資本金：525百万円
設立：1949年11月29日
事業内容：倉庫･港湾運送事業、自動車運送事業、海上運送事業、通関事業など
従業員数：261人（2022年3月末時点）
（藤原秀行）
