累計で31億円に、プロダクト開発や採用の強化に充当
名古屋大学発のスタートアップで配送ルート最適化支援を手掛けるオプティマインドは12月12日、シリーズB（経営安定期）ラウンドとして、新たに約20億円の資金調達を完了したと発表した。
既存の投資家に加え、未来創生3号ファンド（運営者：スパークス・アセット・マネジメント）とセイノーホールディングス（HD）などが参画するLogistics Innovation Fund（同：Spiral Innovation Partners）を新規引き受け先とする第三者割当増資を実施した。累計の調達額は約31億円に達した。
オプティマインドはAIを活用した配送ルート最適化のクラウドサービス「Loogia（ルージア）」を展開。配送先の時間指定など40以上の要素と収集したGPSデータを解析して得られた各車両の走行速度や駐車位置を加味し、「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」という配送計画を自動作成、ユーザーに提案している。
既に日本郵便やローソン、コープ、佐川急便など多岐にわたる業界の延べ160社以上にサービスを提供している。トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」を前に配送業務効率化のニーズがさらに高まると予想。調達した資金はグローバル人材を含めた採用を進め、顧客とのリレーション構築や現場オペレーションに向き合ったLoogiaの機能拡張に投資していく予定。
オプティマインドは「Googleが2022年から地図データを活用してラストワンマイルの配送最適化市場へ参入するなど、世界的に輸配送管理システム市場も盛り上がりを見せている中、国内ラストワンマイル市場において『世界のラストワンマイルを最適化する』をビジョンに掲げる弊社が先駆けて、テクノロジーによるイノベーションを起こしていきたいと考えております」とコメントしている。
（いずれもオプティマインド提供）
（藤原秀行）
