軽量で加工やメンテナンス容易、リサイクルも可能
フクビ化学工業(福井市)は12月12日、プロロジスと物流倉庫や工場でフォークリフトが壁面に衝突するのを防ぐ樹脂製フォークガード「樹脂製フォークガード175」を共同開発したと発表した。同日、販売を開始した。
フォークガード材は鋼鉄製が一般的だが、衝突した際に傷の塗り直しなどの補修が必要となる上、フォークリフトにも傷が付いてしまうのが課題だった。また、重いため施工・加工を行う現場作業者の負担が大きく、リサイクルも困難だった。
そのため、フクビ化学工業は鋼鉄製に比べ軽量で加工性やメンテナンス性・施工性に優れた特徴を備え、リサイクルにも配慮した衝突回避の視認材開発にこぎ着けた。
注意喚起を促す「⻩⾊」を樹脂⾃体に着⾊して成形。倉庫内でのフォークリフト作業時に、リフト作業者に壁が近くにあることを認識させ、壁⾯への衝突を回避させる。
中空樹脂のため、1本の重さが3.3kgと鋼製の半分以下の重さで済み、最⼤4本同時に持つことが可能。現場作業者の負荷を軽減し、切断・⽳明けも容易(丸鋸で切断、ホルソーで⽳開け可能)。
樹脂⾃体の着⾊のため、フォークリフトが接触しても塗膜剥がれがなく、メンテナンスフリーで使⽤できる。また、オールアンカーの物理固定だけのため、万が⼀の破損時には固定ナットを外して簡単に破損した本体を交換できるようにしている。
単⼀素材で接着剤を使わず物理固定のみのため、使⽤後の素材回収が可能。
【「樹脂製フォークガード175」製品概要】
製品規格:⼱131ミリ×⾼さ175ミリ×⻑さ1,000ミリ 樹脂厚み4ミリ 座⾦同梱の本体4本セットを準備
価格:10,000円/本(梱包単位価格 40,000円/箱)
販売⽅法:物流施設倉庫や⼯場への提供
※300本以上の物件の場合には、受注⽣産対応
(藤原秀行)※写真はいずれもフクビ化学工業提供