阪急阪神不動産とCRE、ベトナム中部で物流倉庫6棟・7万㎡を開発へ

阪急阪神不動産とCRE、ベトナム中部で物流倉庫6棟・7万㎡を開発へ

23年秋ごろの竣工目指す

阪急阪神不動産とシーアールイー(CRE)は1月23日、ベトナム中部で物流倉庫の開発に着手したと発表した。

両社はシンガポール政府系でインフラ開発などを手掛けるSembcorp Development(セムコープ・デベロップメント)と共同で、Sembcorp Infra Services(セムコープ・インフラ・サービス)に出資、ベトナム北部で物流倉庫の開発・運営に取り組んでいる。

今回は新たに阪急阪神不動産とCRE、セムコープが連携し、セムコープ・インフラ・サービスを通じてベトナム中部のVSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地で物流倉庫の開発プロジェクト「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」(計6棟・総賃貸面積約7万㎡)の建設に着手した。

いずれも2023年秋ごろの竣工を目指す。完成すればセムコープ・インフラ・サービスを通じて運営する物流倉庫はベトナム北部の 4棟(ハイフォン市内の3棟とハイズオン省内の1棟)と合わせて、計10棟・総賃貸面積約13万㎡に達する予定。

セムコープ・デベロップメントはシンガポール政府が所有する国際的な投資会社「Temasek Holdings(テマセク・ホールディングス)」の傘下で、アジアにおける工業団地開発の分野で約30年にわたる経験を有している。

◆本物件の概要
【プロジェクト名称】 セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)
【敷地面 積】 約60,100㎡(約18,200坪)
【建物構 造】 地上1階建
【棟 数】 3棟
【賃貸面 積】 約33,600㎡(約10,200坪)
【着 工】 2022年12月2日
【竣工予 定】 2023年秋頃

【プロジェクト名称】 セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)
【敷地面 積】 約68,200㎡(約20,600坪)
【建物構 造】 地上1階建
【棟 数】 3棟
【賃貸面 積】 約39,400㎡(約11,900坪)
【着 工】 2022年12月2日
【竣工予 定】 2023年秋頃

「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」はそれぞれベトナム中部の輸出入拠点のダナン港・ダナン空港とクアロー港・ビン空港とのアクセスに優れ、広域物流拠点として高い優位性を有している。

このうち「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」は、現在進められているハノイ市・ゲアン省間の高速道路の延伸工事が完了(2024年の予定)すると、ハノイ市とのアクセスが大幅に改善され、物流拠点としての魅力がさらに高まる見通し。

また、VSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地は、いずれもベトナム・シンガポール両政府の支援の下で開発が進められており、設備などのハード面が充実していることに加え、質の高い顧客サービスを提供していることなどが高く評価されている。

(藤原秀行)※写真はいずれも阪急阪神不動産、CRE提供

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