【現地取材】日本GLP、千葉・流山の巨大物流施設開発プロジェクトで23.4万㎡の2棟が新たに竣工

【現地取材】日本GLP、千葉・流山の巨大物流施設開発プロジェクトで23.4万㎡の2棟が新たに竣工

三井食品が3温度帯センターとして運営、象印も入居決定

日本GLPは2月13日、千葉県流山市で新たに竣工したマルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)流山5&6」をメディアなどに公開した。

同社は流山市で、特定のエリアで先進的な機能を持つ物流施設を複数開発するプロジェクト「ALFALINK」を展開しており、既存の物件を改名したものも含めるとトータルで8棟を運営する予定。「GLP ALFALINK流山5&6」で計6棟が完成した。

残る2棟の「流山4」「流山7」は今年5~6月に順次工事が完了する見込み。


「GLP ALFALINK流山5&6」の全景。左が「流山5」(プレスリリースより引用)

「GLP ALFALINK流山5&6」は地上4階建てのマルチテナント型物流施設2棟を一体的に運営。このうち「流山5」は延床面積が約16万5000㎡、「流山6」は約6万8000㎡で、トータル約23万4000㎡に及ぶ。2棟はランプウェイを共有するブリッジ(通路)で連結している。

「流山5」は三井食品が大半を利用し、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯物流センターとして活用することが決まっており、同社の運送を担う成田運輸(東京都江東区)も利用する方針。三井食品は大手小売企業向けセンターとして展開する方針で、常温エリアに大規模な自動倉庫を導入する準備を進めている。本格稼働開始は今年8~9月ごろの予定。

「流山6」は一部に象印マホービンが入居、東日本の商品配送拠点として運営する。


「流山5」の車路


「流山6」の庫内


2棟をつなぐブリッジ


隣接地では「流山7」の工事が大詰めを迎えている

ALFALINKの基本となるコンセプトの、最先端技術を取り入れて新たな価値創造を目指す「OpenHub(オープンハブ)」や輸配送能力を強化する「Integrated Chain(インテグレーテッドチェーン)」、様々なアセットの共有を可能にする「Shared Solution(シェアードソリューション)」を「流山5&6」も踏襲。

地元での起業や拠点開設を後押しするスモールオフィスやワーキングスペースを設置しているほか、シェアキッチン付きマルチスペースを設け、地域住民が参加したイベントやセミナーなどを行えるようにしている。

また、日本GLPの物流施設として新たに仮眠用のスペースを導入。トータルで約600席に及ぶ休憩スペースや従業員の子供を受け入れる託児所も配置するなど、働きやすい環境の整備に注力している。


ワーキングスペース



「流山5」の1階に設置したシェアキッチン付きのマルチスペース


仮眠用スペース



最大で約20人を受け入れられる託児所


「流山5」のカフェスペース


「流山6」の休憩室

環境配慮のため、「流山5&6」の屋上に太陽光発電設備を設置、生み出した4.6MWの電力は施設内で自家消費する。LEED GOLD(予備認証取得済み)や「ZEB認証」を取得する計画。

(藤原秀行)

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