西日本の事業体制強化図る、27年初旬完成へ
DHLサプライチェーンは5月20日、大阪市住之江区の南港エリアで新たな物流拠点「DHL大阪ロジスティクスセンター」を開発すると発表した。
西日本地域における物流体制を強化するDHLサプライチェーンの中核拠点として位置付ける。今後は関西圏および西日本全体のサプライチェーンを最適化し、2030年までに事業規模を倍増させるとのDHLサプライチェーンの目標を支える基盤として運用する。
DHL大阪ロジスティクスセンターは地上4階建て、延床面積は約5万5700㎡(1万7000坪)を計画。テクノロジーセクターと保守部品の物流を中心に、高度な物流ニーズに先進的なソリューションで応えるマルチユーザー型の施設として開発する。竣工は2027年初旬を見込む。
阪神高速道路4号湾岸線の南港中ICから約1kmで、大阪中心部や関西国際空港へのアクセスに強みを持つ立地。
環境に配慮したサステナブルな設計を採用し、倉庫やオフィスに電力を供給する太陽光発電設備、電力網の安定性を維持するバッテリーエネルギー貯蔵システム (BESS)、商用車および乗用車向けEV(電気自動車)充電設備、雨水の再利用設備、エネルギー効率を最適化するためのモーションセンサー付きLED照明といった設備を導入する。
米国グリーンビルディング協会が手掛けている国際的な環境認証制度「LEED認証」のゴールド取得を目指している。
DHL大阪ロジスティクスセンター 完成予想図(外観)(DHLサプライチェーン提供)
(藤原秀行)