阪急阪神エクスプレス、「循環型クールチェーンサービス」開始

仏アンバリゾの専用保冷梱包素材を活用、CO2排出削減に貢献

阪急阪神エクスプレスは2月27日、環境に配慮したリサイクル型医薬品用低温管理梱包箱サービスを手掛けるフランスのEMBALL`ISO （アンバリゾ）と連携し、循環型クールチェーンサービスを始めると発表した。

3月1日に医薬品の航空輸送を中心としたDoor-to-Doorサービスを開始する。大型サイズの保冷梱包箱を標準装備しており、利便性向上に努めるほか、発着地の双方で「CEIV Pharma認証」や「GDP認証」を取得している事業者が対応（提携先含む）。2～25℃の温度帯で管理が可能。

輸送後の梱包資材、保冷剤はアンバリゾが無料で回収可能で、再利用とリサイクルを通じてCO2排出量削減に貢献できると見込む。ベトナム発欧州向サービスも同時にスタートする。

使用する保冷梱包資材はアンバリゾ製の「パレットシッパー」。概要は以下の通り。

【輸送フロー】
◆温度管理のトライアル輸送（プロセスマッピング）を繰り返した欧州向けの事例
＊神奈川県内の顧客物流倉庫に「パレットシッパー」（保冷梱包資材）搬入
＜起点0時間＞
＊資材組立、貨物搬出、保冷車輸送、
阪急阪神エクスプレス 成田国際ロジスティクスセンター（NGLC）搬入
＜この間8時間＞
＊NGLCでベリング、輸出通関、航空会社上屋搬入、航空機搭載
＜この間17.5時間＞
＊アムステルダム空港到着
＜この間15時間＞
＊アムステルダム空港内保冷倉庫搬入、保管、輸入通関、搬出
＜この間20時間＞
＊当社オランダ法人提携保冷倉庫搬入、保管（指定納品日時までの待機）
＜この間15.5時間＞
＊提携倉庫搬出、指定納品先まで保冷車輸送、納品完了
＜この間3時間＞ ※全工程79時間

（藤原秀行）※いずれも阪急阪神エクスプレス提供