国際海運の脱炭素促進への貢献目指す
三井住友ファイナンス&リース(SMLF)は3月15日、環境配慮型船舶のリース事業を行うPurus Marine Holdingsと、投資事業有限責任組合員(LPS)として出資する契約を締結したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
Purus Marineは環境配慮型船舶のリース事業を行うことを目的に、2020年1月発足。現在は米国と英国、シンガポールにオフィスを構え、バッテリーハイブリッド洋上風力発電支援船、電動フェリー・水上バス、CO2回収装置付き小型コンテナ船、燃費改善装置付きLNG・アンモニア運搬船など、多様な海運セクターの環境配慮型船舶を保有している。
2030年代にPurus Marine保有船のCO2排出量ネットゼロを達成することを目標に掲げ、CO2排出量と海洋汚染を削減する船舶やインフラ設備を保有することで、海運業界における脱炭素化と持続可能な未来への移行を支援する取り組みを推進している。
SMFLは、国際海事機関(IMO)が掲げる国際海運領域の温室効果ガス排出削減を支援する欧米の金融機関の活動「ポセイドン原則」に参画している世界唯一のリース会社として、船舶向けのサステナビリティ・リンク・リースの提供など、海運業界における脱炭素化への取り組みを推進している。
今回の出資を通じて、これまでの取り組みや新たな技術に関する知見・ノウハウを一層深めるとともに、ビジネス機会の獲得を目指し、海運業界の持続的な成長・発展への貢献を図る。
バッテリーハイブリッド洋上風力発電支援船
【Purus Marine社の概要】
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用