地元企業とも連携、地域コミュニティ複合施設を起点に活用
鳥取県八頭町とセイノーホールディングス(HD)、同社傘下で宅配サービスを通じて買い物弱者の解決を目指すココネット、エアロネクスト、同社子会社でドローン物流を担うNEXT DELIVERY、情報システム開発や企業のDXコンサルティングなどを手掛けるアクシス(鳥取市)、KDDIスマートドローンは3月22日、閉校になった小学校の建物を活用したコミュニティ複合施設「隼Lab.」を起点として次世代高度技術を活用し、新しい物流サービスの構築を目指した「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を行ったと発表した。
セイノーHDとエアロネクストが普及を目指している、ドローン配送と陸上輸送を融合して地域の物流基盤を維持する新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装の検討に向けて実施。オペレーションはNEXT DELIVERY、KDDIスマートドローンとアクシスが連携して行った。
共同配送の荷物や隼Lab.内Sanのサンドイッチとドリンクを載せて離陸する物流専用ドローン「AirTruck」(隼Lab.前グラウンド)
中山間地域での災害時を想定し、隼Lab.に仮設ドローンデポ(出荷拠点)を設置し、エアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruck(エアトラック)を用いて、共生の里しこべの家、八東運動公園への救援物資、買い物代行、フードデリバリーを想定して商品を配送した。
注文の食料品を配送して飛び去る物流専用ドローン「AirTruck」(共生の里 しこべの家)
(藤原秀行)※写真はエアロネクスト提供