中国系BYDグループ、6t/7t/8t積載のEVフォークリフト販売開始

中国系BYDグループ、6t/7t/8t積載のEVフォークリフト販売開始

最短5時間充電で5時間連続稼働

中国のEV(電気自動車)大手、比亜迪(BYD)製フォークリフトの販売・整備などを行う日本法人のBYD FORKLIFT JAPAN(群馬県館林市)は5月10日、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した大型EVカウンターバランス式フォークリフトの販売を同日開始したと発表した。

発売したのは6t積載の「ECB60」、7t積載の「ECB70」、8t積載の「ECB80」の3車種。最短約5時間で満充電できる上、約5時間の連続稼働が可能。5年間または1万時間のバッテリー保証を設定している。冷凍・冷蔵倉庫内でも稼働が可能。


8t積載EVカウンターバランス式フォークリフト「ECB80」(イメージ)

日本産業車両協会はCO2排出量削減の取り組みとして、運輸部門における環境負荷の少ない車両導入を推進。その結果、国内フォークリフト販売に占める電動車の割合は、1990年度の29.2%から、2021年度には63.4%まで高まっている。

しかし、3t以上の中型・大型フォークリフトは電動化が進んでいないことや、鉛電池を搭載した従来型のEVフォークリフトは1回の満充電で稼働できる時間が短いことなどが課題となっている。

BYD開発のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したフォークリフトは、世界約30の国・地域で展開。日本は2015年に販売をスタートした。これまでに国内の物流業界や機械・製造業界のほか、食品業界など、幅広い業界に約500台を納入してきた(5月10日時点)。

日本におけるフォークリフトの電動化をさらに後押しするため、これまで日本で展開してきた1.6t~5t積載のEVフォークリフトに加え、より大型の3車種を市場投入することにした。BYD FORKLIFT JAPANはEVフォークリフトのラインナップ拡充を通じて、年間販売目標台数1000台の達成に向け、取り組みを継続する。

■大型EVフォークリフト概要

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●ECB60
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駆動          :電動
最大荷重(kg)      :6,000
コントロール方式    :フィンガータイプ*
車体全長(mm)フォーク無し:3,550
車体全幅        :2,076
車体重量(kg)電池含む  :11,000
最小旋回半径(mm)    :3,260
電池種類        :リン酸鉄リチウムイオン
電池容量(V/Ah)     :80/1080
保証          :(車両保証)1年または2,000時間(電池保証)5年間または10,000時間
価格          :オープン

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●ECB70
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駆動          :電動
最大荷重(kg)      :7,000
コントロール方式    :フィンガータイプ*
車体全長(mm)フォーク無し:3,550
車体全幅        :2,076
車体重量(kg)電池含む  :11,700
最小旋回半径(mm)    :3,260
電池種類        :リン酸鉄リチウムイオン
電池容量(V/Ah)     :80/1080
保証          :(車両保証)1年または2,000時間(電池保証)5年間または10,000時間
価格          :オープン

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●ECB80
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駆動          :電動
最大荷重(kg)      :8,000
コントロール方式    :フィンガータイプ*
車体全長(mm)フォーク無し:3,550
車体全幅        :2,076
車体重量(kg)電池含む  :12,500
最小旋回半径(mm)    :3,260
電池種類        :リン酸鉄リチウムイオン
電池容量(V/Ah)     :80/1080
保証          :(車両保証)1年間または2,000時間(電池保証)5年間または10,000時間
価格          :オープン

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(藤原秀行)※いずれもBYD FORKLIFT JAPAN提供

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