GPS機能用いた状況可視化にも対応
郵船ロジスティクスは7月18日、中国・昆明~ラオス・ビエンチャンを結ぶ中国ラオス鉄道を利用した、鉄道+トラックの複合一貫輸送サービスの提供を開始したと発表した。
グローバルネットワークを活用し、集荷・通関・配送まで一貫して輸送するのに加え、GPS機能を用いた輸送状況の可視化にも対応している。6月にはラオス発中国経由、欧州までのトライアル輸送を実施した。
中国ラオス鉄道は2021年12月に開通。これまで中国と、ラオスをはじめとするASEAN(東南アジア諸国連合)の近隣諸国を結ぶ輸送はトラックが主流だったが、中国と隣接するラオス、ベトナムなどとの国境で混雑が発生することが多く、リードタイム短縮とコスト削減が課題だった。
中国とラオスが鉄道でつながったことで、安定したリードタイムで、大量輸送の実現を見込む。
今回のサービス提供開始は、海上輸送やトラック輸送における混乱時のBCP対策として有効な上、鉄道輸送の利用でCO2排出量削減に貢献できるグリーン・ソリューションの1
つとしても位置付け。今後輸送需要の拡大が見込まれる中国主要都市とタイ、ベトナム、ラオス、カンボジアなどのメコン地域を中心としたASEAN諸国を、鉄道やトラックで効
率的につなぐ複合一貫輸送サービスの拡充を目指す。
(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)