ニーズ高まり受け近隣の物流施設テナントに提供、24年12月竣工予定
プロロジスは7月20日、茨城県古河市で、化粧品やアルコール類など危険品の保管に適した「HAZMAT(hazardous material、危険品の意味)倉庫」8棟で構成する物流施設「プロロジスパーク古河6」を開発すると発表した。
近くで開発した物流施設「プロロジスパーク古河4」の入居企業向けに提供する。2024年2月の着工、同年12月の竣工を予定している。
敷地面積は約6400坪(約2万1100㎡)。プロロジスが、多様な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとして開発を進めている「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」(総敷地面積約17万7000㎡)の一角に建設する。
プロロジスパーク古河6(手前側)の開発イメージ
インターネット通販でヘアスプレーや化粧水、香水などの取り扱いが増えていることから、全国的にHAZMAT倉庫への需要が急増しているが、独自で建てるには労力や時間を要し、資産価値も図りにくいのが課題。プロロジスは賃貸型HAZMAT倉庫を提供、保管・入出荷ニーズに対応する。
「プロロジスパーク古河6」は泡消火設備を装備し、コンプライアンス順守の観点から安全な保管場所の需要が急増しているリチウムイオンバッテリーや化粧品、アルコール類などの保管にも対応できるようにする計画。
今年5月に近隣で竣工したマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」併設の HAZMAT倉庫が竣工と同時に満床となり、保管ニーズへ一層対応していく必要が生じていたという。「プロロジスパーク古河4」の入居企業向け施設としてHAZMAT倉庫を提供、普通品と危険品の一体運用をサポートする。
隣接地でのHAZMAT倉庫の併用は倉庫管理者の人的負担が軽減されるほか、輸配送距離を短くできることもあり、合理的で効率的な運用が可能になるとみている。
「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」は「プロロジスパーク古河4」、「古河6」、現在開発中のBTS 型物流施設「古河5」のほか、2棟の物流施設開発を計画している。
プロロジス古河プロジェクト フェーズ 2の開発エリア完成イメージ
多様な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとして開発を進めており、「プロロジス古河プロジェクト フェーズ 2」の各施設へ送電するための特別高圧電力を受電する計画。冷凍冷蔵倉庫、工場用途、大規模なマテハンや自動倉庫の導入、館内全域への空調設備など、大量の電気を使用する用途にも対応可能にする。工業用水や中圧ガスなど、その他のインフラも充実させる。
敷地の北東隣では、「プロロジス古河プロジェクト フェーズ 1」として、合計約10万6000㎡の敷地に3棟のBTS型物流施設「プロロジスパーク古河1・2・3」が稼働中。
「プロロジスパーク古河6」計画概要
名 称 | プロロジスパーク古河6 |
開発地 | 茨城県古河市北利根16番地 |
敷 地 面 積 | 約21,100㎡(約6,400坪) |
計画延床面積 | 約7,800㎡(約2,360坪) |
構 造 | 地上1階建、鉄骨造 |
着 工 予 定 | 2024年2月 |
竣 工 予 定 | 2024年12月 |
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供