整備・点検・修理技術の開発で協業
国内初の1tクラスEVトラックを手掛けるフォロフライは7月27日、高品質なアフターサービス提供を目指し、車両故障診断機大手のインターサポート(大阪市中央区)と7月20日付で公式パートナーシップを締結したと発表した。
EVの整備・点検・修理技術の開発で協業し、EV導入企業が安全・安心に運行できる車両整備の品質を確立、EVトラックの普及加速を目指す。
公式パートナーシップ締結
7月24日に実施した、G-SCANを用いた研修の様子(いずれもフォロフライ提供)
電子制御機能の安全・安定を図る「OBD(On Board Diagnostics、車載式故障診断装置)車検」が今年10月に始まることを踏まえ、フォロフライとインターサポートは車両診断技術の開発を手始めに、今後普及拡大が見込まれるEVトラックの整備品質全体の底上げを目指すことで合意した。
2021年の設立以来、フォロフライはスマートフォンのように国内では商品開発や設計に特化し、生産を外部委託する「水平分業」スタイルを採用。通常の2倍の速度で日本初の積載量1トン級EVトラックF1 VANと F1 TRUCKの開発・販売を実現した。
安全性と利便性を追加した新車種展開、商用車の電動化促進事業補助金対象車両認定、大量出荷に備えた自社PDI(Pre-Delivery Inspection、納車前検査)の運用など、EV導入促進を加速してきた。今後はインターサポートとタッグを組んでアフターサービスの充実にもより一層注力し、安全・安心なEVトラックの普及拡大に対して万全の体制を整えたい考え。
7月24日に故障診断機「G-SCAN Zシリーズ」を純正スキャンツールとして使用した業界初の整備研修を実施した。8月以降、整備士向けアフターサポートを開始する予定。
(藤原秀行)