九州向け、幹線輸送効率化図る
セイノーホールディングス(HD)は8月10日に公表した2024年3月期第1四半期(4~6月)の決算説明資料で、他の物流企業とも連携し輸送の効率化を図る「O.P.P.(オープン・パブリック・プラットフォーム)」の事業展開について言及した。
今年10月に大阪エリアで「北大阪ハブ店」を開設。セイノーの幹線輸送網の一端として、同業他社の物流企業から九州向けの荷物を直接持ち込めるようにし、輸送力の強化を図る。
北大阪ハブ店で受け付けた荷物は、JR貨物のコンテナに積み替え、九州まで鉄道で輸送。その後、セイノーグループで扱っている荷物に加え、同業他社から受託した荷物もそれぞれ顧客の元まで運ぶ。同業他社から荷物を受け付けることで、トラックや鉄道コンテナの稼働率向上にもつなげることを目指す。
トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」への対応を図る狙いもある。
O.P.P.強化のイメージ(セイノーHD決算説明資料より引用)
(藤原秀行)