三菱食品、トラックの空きスペース共有する新サービス提供開始

三菱食品、トラックの空きスペース共有する新サービス提供開始

「2024年問題」考慮、積載率向上図る

三菱食品は9月5日、トラック輸送ネットワークの空きスペースをシェアリングする物流サービス「trucXing(トラクシング)」の提供を開始したと発表した。

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」を考慮。トラックの荷台の空きスペースを有効活用し、4割を下回るとも言われているトラックの積載率向上を図るとともに、メーカーなどの輸送効率化を後押しするのが狙い。

三菱食品は、全国の運送事業者の協力を得て、1日当たり約7600台のトラックを使用し納品業務を展開しているが、荷物の小口化や多頻度納品などの影響で、実際に一部で空きスペースが生じており、積載率向上が課題だった。

同社を中核としたトラック輸送ネットワークの空きスペースをシェアリングするサービスの展開に向け、2022年度にパレット単位の納品業務を利用運送の形態で代行する「余積シェアリングサービス」として、関東圏で先行して取り扱いを開始。現在は運送事業者と相互協力し、複数の納品業務を代行している。

23年度からはチャーター便をサービスメニューに加え、対象エリアも順次拡大しており、需要が見込めると判断、正式なサービス開始に踏み切った。

(藤原秀行)※いずれも三菱食品提供

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