既存拠点活用しサービス拡大目指す
中部ガスグループのサーラコーポレーション傘下でエネルギーや一般貨物の輸送など物流事業を手掛けるサーラ物流（愛知県豊川市）は9月7日、トラック運送の中継輸送支援システム「ドラ基地」を展開しているスペース（愛知県蒲郡市）に、投資契約書のひな形を使うことで迅速に資金調達できるJ-KISS型新株予約権方式で出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
「ドラ基地」はトラックの運行情報データを活用して運送会社同士をマッチングし、荷物載せ替え方式による中継輸送を支援している。中継拠点は載せ替えに適した立地を紹介している。
サーラ物流はこれまでにも、スペースの「ドラ基地」サービス提供に向け、物流会社視点での運用上の助言や、実証実験の中継拠点提供などの形で協業・支援してきた。
それぞれが強みとしている中継輸送のプラットフォームと、関東～関西間の中継地点に位置する顧客網を活用し、相互の運送サービスを充実していくことができると判断。より関係を強固なものにするため、出資に踏み切った。
両社がタッグを組んで既存拠点を活用し中継輸送サービスを拡大、中継輸送の普及に尽力することで、トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」の解決を促進していきたい考えだ。
出資契約の締結式に臨んだサーラ物流の宮澤光社長（左）とスペースの村井美映社長
「ドラ基地」利用イメージ
（藤原秀行）※いずれもプレスリリースより引用
