生産ラインも増強、関東→西日本の長距離トラック輸送5割減見込む
(サントリー食品インターナショナル提供)
サントリー食品インターナショナルは12月14日、グループのサントリープロダクツ高砂工場(兵庫県高砂市)にペットボトル飲料の製造ラインと物流倉庫を新設、西日本エリアの生産能力と物流機能を強化すると発表した。
主力の高砂工場に無菌充填ペットボトル製造ラインを増設。並行して工場敷地内に物流機能向上のための自動倉庫を新設する。
同工場を生産拠点としてだけでなく、西日本エリアの物流拠点して運営、機能強化を図る。設備投資額は合計約250億円で、2026年春の稼動を目指す。
トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念される「2024年問題」や脱炭素の潮流を踏まえ、能力増強で今後も伸長が予想されるお茶やコーヒーなどの小容量ペットボトルの中長期的な安定供給の実現する。
関東エリアから西日本エリアへの長距離トラック輸送量を従来比で約50%、年間のCO2排出量は約3700tそれぞれ削減できと見込む。
●「サントリープロダクツ高砂工場」設備増強概要
設備仕様の増減:
無菌充填ペットボトル製造ライン(1ライン増設)
物流倉庫(新設)
着工:2024年秋(予定)
竣工・稼動:2026年春(予定)
年間生産能力:
約1,100万ケース(増設分)
工場全体で約3,500万ケースから約4,600万ケースとなる予定
主な製造可能商品:
サントリー緑茶「伊右衛門」、「クラフトボス」、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」など
▼工場所在地
〒676-0008 兵庫県高砂市荒井町新浜2-2-1
(藤原秀行)