サントリーグループ、岩手・矢巾町のプロロジス施設内に配送センター新設

サントリーグループ、岩手・矢巾町のプロロジス施設内に配送センター新設

地域の機能集約、輸送距離2.6万km削減可能と見込む

サントリーホールディングス(HD)とサントリー食品インターナショナルは1月18日、東北北部の物流効率化を図るため、サントリーグループの酒類などを取り扱う新たな配送拠点「岩手盛岡配送センター」を岩手県矢巾町に開設、1月22日から本格的に稼働させると発表した。

新拠点はプロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク盛岡」に入居、約1万6000㎡を賃借している。青森、岩手、秋田の北東北3県をカバーし、物流業務は日本通運に委託している。

岩手県内に点在していた在庫保管・出荷の機能を1カ所に集約し、近隣倉庫間で発生していた横持ちの貨物移動が不要になる見通し。併せて、積み込みや荷下ろしを行うトラックバースは屋内のため、雪などの悪天候の影響を受けず、作業員の負荷低減や積み込み・荷下ろしの作業効率化も図ることができるとみている。

サントリーHDとサントリー食品インターナショナルは輸送効率化などで年間当たりドライバーや倉庫作業員の労働時間を約2万1000時間、トラックの輸送距離を約2万6000km、CO2排出量を約20t削減できると推計している。


新拠点が入る物流施設外観(サントリーHDとサントリー食品インターナショナル提供)

●配送センター概要
名称:岩手盛岡配送センター
所在地:岩手県紫波郡矢巾町(しわぐん やはばちょう)大字広宮沢 第1地割279番/280番
延床面積:約1万6,000㎡
竣工・稼働:2024年1月
取り扱い商品:酒類、清涼飲料各種
出荷対象エリア:青森県、岩手県、秋田県
業務委託先:日本通運

(藤原秀行)

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