「地産地消・蓄電型」の電力供給システム展開
KICホールディングス（HD）は1月19日、東京都あきる野市で開発してきた物流施設「KIC あきる野ディストリビューションセンター」が昨年 12 月 28 日に竣工したと発表した。同日、現地で入居を検討している企業や投資家など向けにレセプションを開催した。
地上4階建て、延床面積は2万5905㎡（7836坪）。
中央自動車道の八王子 ICから約4.6km、圏央自動車道のあきる野 ICから約 3.8km、国道 16 号線の武蔵野橋南交差点から約1.5km、JR東日本と西武鉄道の拝島駅から約1.7km 。首都圏の広域をカバーできる立地と見込む。
省エネルギー性能の指標 CASBEE の Aプラス認証を取得済み。太陽光発電設備で生み出した再生可能エネルギー由来の電力を供給する HES（Hybrid Electric Supply、複合型電力供給システム）を導入し、入居テナントが直接消費できる「地産地消・蓄電型」のシステムを採用する。
同社は地球環境に優しく、経済的にも安価で、蓄電池の利用により停電時にも一定の電力を確保できることから BCP 対策上も有効と強調。今後の EV（電気自動車）普及に対応するため、充電ステーションを設置する。
KIC あきる野ディストリビューションセンターの概要
所在地：東京都あきる野市小川東1丁目1番7
敷地面積：14,705.52㎡（4,448.41坪）
用途地域：準工業地域
着 工：2022年10月15日
竣 工：2023年12月28日
建物構造：鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート造）
階数：地上4階
延床面積：25,905.04㎡（7,836.27坪）
外観と周辺地図（いずれもKICHD提供）
同社は埼玉県春日部市でも物流施設の開発を同時に進めている。今後はデータセンターの開発や海外不動産投資への進出など投資エリアの拡大を図るとともに、東京証券取引所への上場および私募リート の組成を目指す。
（藤原秀行）
