「法令順守という基本再徹底に取り組む」
豊田自動織機の伊藤浩一社長が1月29日、新たな認証不正の発覚を受け、東京都内で開催した記者会見の発言内容骨子は以下の通り。
・特別調査委員会の報告内容を極めて重大に受け止め、深く反省している。多大なご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ない
・確実な再発防止策について、しっかりと立ち止まり見つめ直し、法令順守という基本再徹底に取り組む
・認証・量産プロセスの総点検などを行い、全社を挙げて(再発防止に)取り組む
・今後、役員の追加処分などを決定した際にはあらためてお知らせする
・自分たちでフォークリフトの最終的なお客様にどうやって向き合っていくか十分認識されないまま開発されていったという点で、(報告書の中で)ご指摘の「受託体質」の部分があった
・(メーカーでコンプライアンスかそうでないかという)選択を迫られた場合、普通は何の迷いもなくコンプライアンス優先という文化が根付いているのが当然だと思うが、しっかりと定着できる仕組み、枠組み、教育ができていなかった。この部分をしっかり見直したい
・当該のエンジンは出荷を停止した。(出荷再開めどなど)今の段階で分かっていることは何もない
・(出荷停止で)仕入れ先にもしっかり対応していきたい
・新たに出荷停止はフォークリフト用エンジン1機種。22年度販売実績で年間200台。自動車はディーゼルエンジン3機種。22年度販売実績で月産7000台
・(2024年問題への影響を問われ)ちゃんとした製品をお届けして産業に貢献するのが当社本来の役割。それが不正を起こし、本来の役割を果たせないのは誠に申し訳ない。原点に戻りたい
・(調査結果公表まで時間を要したことについて問われ)いろいろな端緒が見つかり、深く掘っていく、過去にもさかのぼって調べていくということで、五月雨式にいろんなことが出てきて時間がかかった。本当に申し訳ない
・(原茎太郎経営委員)(出荷停止を受け)完全に工場が停止するということはない
会見する伊藤社長
(写真・中島祐、本文・藤原秀行)