年間8100万ケース出荷可能、2021年2月完成目指す
コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJ)は、埼玉県吉見町でこのほど、日本のコカ・コーラグループ(ボトラー各社などで構成)としては国内最大となる最新の自動物流センター「埼玉メガDC」の建設に着手した。
年間8100万ケースとグループで世界でも最大級となる製品出荷能力を持たせ、東京、埼玉両エリア全域をカバーする基幹拠点として2021年2月の完成を目指す。投資規模は140億円以上の予定。
「埼玉メガDC」の完成イメージ(CCBJ提供)
新センターはCCBJ埼玉工場の敷地内に開発。3階建てで延べ床面積は2万3548平方メートルを計画。自動倉庫などを備え、保管数量は6万パレットを想定している。隣接する工場で生産した清涼飲料水などを扱う。
CCBJは16年5月から物流体制の最適化を図る大型プロジェクトを推進しており、今回のメガDC設置もその一環。CCBJのカリン・ドラガン社長は「当社の重要なマーケットである埼玉に建設する新センターDCは、当社の物流体制を最適化していくために大変重要な位置付けを担う。新生プロジェクトにおいてもこれまで発表した中では最大規模の設備投資になる」と強調している。
CCBJのブルース・ハーバート執行役員SCM本部長は「新生プロジェクト組織の主目的は『大規模なサプライチェーンネットワーク改革』を企画・推進・導入し、社内外の広範囲に変革を主導できる人材を採用して新たに立ち上げた組織で『バランスの取れた継続的な改善』と『高品質・低コスト・安定供給』のサプライチェーン構築を推進することにある」と解説。「当社セールスセンターやハブにおける仕分けピッキングなどの物流業務や、在庫、保管スペースなどを埼玉メガDCに集約し効率化を図る」と話している。
4月19日に現地で実施した起工式に参加した(左から)CCBJのドラガン社長、宮﨑善雄吉見町長、CCBJのハーバート執行役員、守屋保志SCM本部リージョナルサプライチェーン統括部長(同社提供)
(藤原秀行)