郵船ロジ、英国のeコマース事業者向け配送プラットフォーム事業会社買収

物流事業成長を図る

日本郵船は2月26日、傘下の郵船ロジスティクスが英国法人で物流事業を展開するInternational Logistics Group（ILG）を通じ、2月21日（日本時間）にGlobal Freight Solution （GFS）など物流関連企業10社をグループに持つ英国の持ち株会社Noel Topco（ノエル・トプコ）を買収したと発表した。具体的な買収額は開示していない。

日本郵船は昨年3月公表の中期経営計画の中で、物流事業の成長戦略の一環として既存事業の利益を新規事業に投資して成長を目指す「両利きの経営」を掲げており、今回の買収もその一環。

ILGはeコマース事業者向けに商品の受注から配送までを請け負うフルフィルメント事業に特化している。英国のeコマース市場は成長が続き、今後も伸びが見込まれている。

Noel Topcoグループの主要事業会社GFSは商品配送や返品について、最終消費者、eコマース小売事業者、フルフィルメント拠点、運送事業者を管理・連携するためのシステムを提供しており、サービスは配送可能エリアや日時、料金の選択肢の幅が広く、多様化・高度化する顧客ニーズへ対応が可能。

郵船ロジの物流事業に、新たにプラットフォームサービスを加えることでILGのサービス拡充や他社との差別化を図る。

＜Global Freight Solutions Limited社概要＞

中期経営計画で定める事業投資方針

（藤原秀行）※いずれも日本郵船提供