MonotaRO・田村社長、工具などECの当日出荷可能な注文締め切り時間延長目指す考え表明

MonotaRO・田村社長、工具などECの当日出荷可能な注文締め切り時間延長目指す考え表明

現状の午後3時から、24年中めど

工具などの通販大手MonotaRO(モノタロウ)の田村咲耶社長は2月26日、大阪市内で記者会見し、同社のECサービスの成長戦略などについて説明した。

この中で、既存拠点の自動化設備を積極的に利用していくことなどで出荷の効率化・迅速化と能力増強を図り、当日出荷に対応可能な注文の締め切り時間を現在の午後3時から延長する方針を明らかにした。

田村社長は2024年中をめどに、一部の地域を除いて延長を実現できるようにしたいとの考えを示した。具体的な延長の幅については現在検討中と語った上で「お客様が働いている当日の営業時間で注文できる時間まで伸ばすというような形でやっていきたい」と述べた。

また、将来の成長に備えて自前の物流拠点「新関東DC」を新たに茨城県水戸市で建設、2028年に全体を竣工させる計画を進めていることにあらためて触れた上で「茨城でこれまでにも倉庫を持っているが、常陸那珂港に近く、高速道路で首都圏にもアクセスできる。非常に良い立地と考えている」と指摘。

豊田自動織機の自動倉庫などを取り入れ、既存の笠間DC(茨城県笠間市)と比較して生産性を3倍に高めるとの目標を堅持していくスタンスを明示した。


田村社長(MonotaRO提供)

(藤原秀行)

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