共同開発2件目、25年9月竣工予定
大和ハウス工業とJR貨物は3月13日、千葉市美浜区で大規模なマルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」(地上4階建て、総延床面積11万3915㎡)を開発すると発表した。竣工は2025年9月の予定。
「DPL千葉レールゲート」イメージパース
両社が物流施設を共同開発するのは、札幌貨物ターミナル駅構内に立地する「DPL札幌レールゲート」に続いて2件目。最大8社が入居可能な設計とする。
新施設は東京都心から約30km圏内に位置し、京葉道路の穴川ICから約3.5km、東関東自動車道の湾岸千葉ICから約5km。首都高速都心環状線や首都高速中央環状線・東京外かく環状道路(外環道)・首都圏中央自動車道路(圏央道)の首都圏三環状道路にもアクセスしやすい。常磐自動車道、東北自動車道などに繋がる複数の幹線道路にも容易に接続可能で、広域配送にも適している立地とみている。
京葉臨海鉄道臨海本線の千葉貨物駅から約9km。貨物取扱量が全国第2位で、国際拠点港湾に指定されている千葉港の新港地区に位置し、成田国際空港から車で約40分。
フロアに直接アクセスが可能な、らせん状のランプウェイ 2基(ダブルランプウェイ)を採用。共用施設には保育施設やコンビニエンスストアなどを設け、テナント企業の従業員が働きやすい環境を整備する。
1フロア当たり58台分のトラックバースを備えるほか、効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムも取り入れ、荷待ち時間の短縮や入出庫業務の効率化を図る。「2024年問題」を考慮し、効率的な物流オペレーションを支援する。
■建物概要
名称 | 「DPL千葉レールゲート」 |
所在地 | 千葉県千葉市美浜区新港32番11他 |
交通 | 京葉道路「穴川インターチェンジ」より約3.5km 東関東自動車道「湾岸千葉インターチェンジ」より約5km |
敷地面積 | 48,539.02㎡(14,683.05坪) |
建築面積 | 29,122.75㎡(8,809.63坪) |
延床面積 | 113,915.48㎡(34,459.43坪) |
賃貸面積 | 88,500.49㎡(26,771.39坪)(最大8テナント、1区画の面積5,922.63㎡から入居可能) |
構造・規模 | 鉄骨造・耐震構造・地上4階建て |
建物用途 | マルチテナント型物流施設 |
事業主 | 千葉貨物施設開発特定目的会社(大和ハウス工業株式会社100%出資特定目的会社) |
設計・施工 | 株式会社淺沼組 |
着工日 | 2024年4月1日 |
竣工日 | 2025年9月16日(予定) |
入居可能日 | 2025年9月17日(予定) |
(藤原秀行)※いずれも両社提供