州政府関連機関の技術パートナーに選定
テラドローンは5月9日、インドの現地法人が同国マハラシュトラ州の政府関連機関から技術パートナーに選ばれ、ドローン(小型無人機)でおよそ東京都2つ分に相当する4200平方キロメートルの広域を上空から測量することに成功したと発表した。
ドローンにセンサーを搭載し、高精度な航空写真を撮影。自社のシステムで解析し、1085の村を含む広範囲のエリアで区画整理をサポートした。同社によれば従来の測量より半分程度の時間で作業を完了することができたという。
測量を実施する現法社員
ドローンで収集したデータを地質・水質調査のデータと組み合わせることで、肥沃な土地の農業利用を促進するなどの改善策検討につなげられるようにした。土地の使用状況や変化を正確につかめるデータベースの構築を可能にしている。
テラドローンの徳重徹CEO(最高経営責任者)は「政府は従来、作業員による測量を行ってきたが、データがほとんど残らない上に人的ミスが生じていた。ドローンを活用することで政府はさまざまな種類の処理解析されたデータを蓄積することが可能となり、将来も活用していくことができる。今後もドローンを活用した大規模な測量を行い、各国が抱える問題を解決していきたい」と話している。
今回の測量で撮影した写真から画像処理を⾏って作成したオルソ画像(いずれもテラドローン提供)
(藤原秀行)