自社ブランド5件に、いずれも25年完成見込む
東京センチュリーと神戸製鋼所、中央日本土地建物の3社が出資しているTC神鋼不動産は5月8日、大阪府泉佐野市と神戸市でそれぞれ、自社ブランドの物流施設「AS-LOGI(アスロジ)」の開発に着手したと発表した。
泉佐野市の「AS-LOGIりんくう」は同社として第5段、神戸市の「AS-LOGI神戸Ⅱ」は第3弾の案件。前者は今年4月、後者は今年2月に着工した。
「AS-LOGIりんくう」は関西国際空港近隣の「りんくうタウン」に位置し、同空港島中心部まで約8km、阪神高速4号湾岸線の泉佐野南ICまで約450mに位置している。関空税関支署管轄の保税地域のため、航空貨物を取り扱う広域集配拠点として運用できる見通し。
大型車5台のトラックバースと大型3台のトラック待機場、一般駐車場を備えた地上5階建てのボックス型物流施設を想定。延床面積は1万581㎡を予定している。
2~5階の倉庫部分に空調を実装し、従業員の労働環境に配慮。荷物用エレベーターを3基設け、上下階の荷物の搬送に十分な能力を確保するとともに、各階に事務所スペースを取り入れ将来の汎用性にも対応できるようにする。
◆『AS-LOGIりんくう』概要
名称 | AS-LOGIりんくう |
所在地 | 大阪府泉佐野市りんくう往来北2-2 他 |
交通 |
JR・南海「りんくうタウン」駅 徒歩 13 分 阪神高速 4 号湾岸線「泉佐野南」約 450m |
敷地面積 | 4,545.65㎡ (1,375.05坪) |
延床面積 | 10,581.13㎡ (3,200.79坪) |
階数 | S造・5階BOX型 |
設計・施工 | 大和ハウス工業株式会社 |
スケジュール | 2024年4月着工、2025年6月竣工 |
計画位置図
(広域)
(狭域)
「AS-LOGI神戸Ⅱ」は神戸市が造成した「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に位置し、周辺には物流施設や工場などが集積しているエリア。三宮まで約27分、大阪まで約50分、山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道の神戸西ICまで約1.5㎞で、広域集配拠点としての運用を見込む。
鉄骨造の地上4階建て、延床面積は2万1276㎡で、1~2階スロープタイプでマルチテナント利用も可能にすることを想定。床荷重は1.5t/㎡、梁下有効高5.5m、荷物用エレベーターと垂直搬送機を各2基確保した汎用性の高い仕様を採用する。
BCP対策として非常用発電機を設置。環境面ではCASBEE「A」ランク認証を取得、全館LED照明を採用する。建物内には売店やカフェテリアスペースを設け、働きやすさにも配慮した計画とする。
売店は一般にも開放するほか、敷地内ではキッチンカーの運営(不定期)も予定し、周辺企業を含めた地域の活性化に寄与できるようにする。
「AS-LOGI神戸Ⅱ」の竣工イメージ
◆『AS-LOG神戸Ⅱ』概要
名称 | AS-LOGI神戸Ⅱ |
所在地 | 兵庫県神戸市西区見津が丘1丁目17番 |
交通 |
神戸電鉄栗生線「木津」駅 徒歩 6 分 山陽自動車道・神戸淡路鳴門自動車道「神戸西」約 1.5 ㎞ |
敷地面積 | 9,688.05㎡ (2,930.63坪) |
延床面積 | 21,276.35㎡ (6,436.09坪) |
階数 | S造・4階スロープ型 |
設計・施工 | 株式会社奥村組 |
スケジュール | 2024年2月着工、2025年2月竣工 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用