規制などの情報も容易に検索、中小企業の海外進出を後押し
DHLの日本法人DHLジャパンは6月5日、DHL ExpressがAIを活用した通関情報のポータルサイト「マイグローバルトレードサービス(MyGTS)」に「トレードレーン比較機能」を追加したと発表した。
輸出国と輸入国または地域間の既存のトレードレーン(航路)規制や通関要件を容易に検索できる。
MyGTSは企業が新規市場への参入や新製品の発売に際し、荷物の出荷計画に必要な通関情報を簡単に取得できる無料のオンラインツールとして運営している。新機能はAIと機械学習を活用し、既存の貿易協定の概要や各貿易ルートにおける陸揚げコストに含まれる関税や税金の推定額を提供する。
陸揚げコストは製品を工場から顧客先まで届けるための総費用を指し、送料や保険料に加え、海外輸送に要する推定関税額や税額も含まれる。
MyGTSはプラットフォーム上で出荷する荷物と希望の輸出・輸入国または地域を選択するだけで利用できる。輸出入統計品目番号(HSコード)の検索なども可能。
特に通関規制などの専門知識を扱う部門がない中小企業(SME)にとって利便性を高められると見込んでおり、海外進出を後押ししていきたい考えだ。
(藤原秀行)※いずれもDHLジャパン提供