エスライングループ本社が9月にMBO完了、上場廃止予定

エスライングループ本社が9月にMBO完了、上場廃止予定

株主は創業家の山口社長設立会社など2社のみに、「2024年問題」へ着実に対応

エスライングループ本社は7月26日、株式併合を9月19日に実施すると発表した。

同社は創業家によるMBO(経営陣が加わった買収)を進めている。今年5~6月に実施したTOB(株式公開買い付け)で、エスライン創業家の山口嘉彦社長がMBOのために設立した特別持ち株会社「トモエ」(岐阜市)が議決権ベースで約63%を取得した。

山口社長らの資産管理会社「美美興産」(同)が保有している約12%と合わせて7割超を押さえており、株式併合などの手続きを経て、株主をこの両社のみにする。

エスラインは株式市場に左右されにくい経営環境を整え、「2024年問題」などの課題への対応を迅速かつ着実に実施していくことを目指す。

株式併合は8月23日開催予定の臨時株主総会に諮る。承認されれば9月17日付で東京、名古屋の両証券取引所への株式上場が廃止となる予定。

(藤原秀行)

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