三菱地所が神奈川・厚木でエリア3棟目の物流施設竣工、敷地内に危険物倉庫増築へ

三菱地所が神奈川・厚木でエリア3棟目の物流施設竣工、敷地内に危険物倉庫増築へ

5.3万㎡のボックス型

三菱地所は11月30日、神奈川県厚木市で新たな物流施設「ロジクロス厚木Ⅲ」が竣工したと発表した。

同社としては厚木エリアで3件目。地上4階建て、延床面積は約5万2900㎡のボックス型施設。


「ロジクロス厚木Ⅲ」外観

圏央道の相模原愛川ICから約3.0㎞の神奈川県内陸工業団地内に位置し、圏央道・国道129号線・東名高速道路、新東名高速道路に近接。東京都心から50㎞圏内に位置し、首都圏の広域物流拠点や首都圏と関西・東海地方をつなぐ配送拠点として活用できると見込む。

床荷重は1階が2.0t/㎡、2階以上は1.5t/㎡、梁下天井有効高は5.5m(一部を除く)を備え、汎用性の高い仕様を実現。倉庫柱間標準10.4m×10.4mと設定し、自由度の高いレイアウト性を持たせている。

バースは雨天時でも余裕を持って作業できるようシャッター内部とプラットフォームの有効寸法を13.5m確保しているほか、両面バースとしても使える。

事務所対応エリア、垂直搬送機増設エリア、ドックレベラー増設エリアをあらかじめ設け、倉庫に面した十分な面積の設備用バルコニーを実装するなど、入居テナントの将来の拡張にも対応できるよう配慮している。

敷地内に危険物倉庫の増築を予定しており、2025年夏の完成を見込む。一般倉庫では保管ができない、アルコール・化粧品類や電気自動車の普及に伴い需要が拡大しているリチウムイオンバッテリーなど、消防法上の危険物第4類相当が保管可能な危険物倉庫を設け、入居テナントの多様なニーズに対応する。

ブランドコンセプト「物流施設に、オアシスを。」の考えに基づき、工業の中心地として長い歴史のある神奈川県内陸工業団地に位置する特色から、歴史や工業を連想させる内装デザインを採用するなど、安心して働ける環境の整備に努めている。


休憩室


エントランス

全館LED照明の採用や屋根への太陽光パネルの設置等などで施設のCO2排出量を削減、環境負荷低減に腐心している。CASBEE建築評価認証における「A」ランク取得、建築物省エネルギー性能表
示制度(BELS)最高ランクの6つ星取得に加え、年間の一次エネルギー消費量を実質的にゼロとする最高ランク「ZEB」認証の取得も果たしている。

施設概要

所在地 神奈川県厚木市上依知 3029-3
アクセス
  • 圏央道「相模原愛川」IC より約 3.0 ㎞
  • 圏央道「圏央厚木」IC より約 6.1 ㎞
  • JR 相模線「下溝」駅より約 3.9 ㎞
敷地面積 約 29,600 ㎡(約 9,000 坪)
延床面積 約 52,900 ㎡(約 16,000 坪)
構造 RC 造一部 S 造、地上 4 階
用途 マルチテナント型物流施設
建築主 厚木Ⅲデベロップメント特定目的会社※
※ 三菱地所株式会社の完全子会社
設計監理監修 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
設計施工 株式会社鴻池組
着工 2023 年 9 月 4 日
竣工 2024 年 11 月 30 日


広域地図


狭域地図

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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