ドライバーデビューサポート体制充実へ、まず指導員5人増員
アサヒロジスティクスは3月12日、ドライバーのデビューをサポートする体制を充実させるため、3月1日に自社設備のドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県滑川町)の機能強化を開始したと発表した。
第1弾として指導員を5人増やした。
企業内大学「アサヒ人財育成大学」(ALU)内で従業員が発案したことが契機で実現。増やした指導員は同社のドライバーサポートのための制度「セーフティ・アクション・インストラクター(SI)制度」の認定を受け、実際に物流拠点で日々、ドライバーに寄り添って指導をしてきたSIメンバーから登用しており、同社で初めて。
未経験者でも安心して働ける環境を整えていきたい考え。
滑川福田センターは2017年3月の開設以来、時代の変化や物流現場の課題に対応すべく、カリキュラムのブラッシュアップや設備の見直しなどを進めてきた。
ALU内であらためて調査を実施した結果、よりスピード感を持ったドライバーデビューのサポート 運転技術や車両特性の認識不足などによるトラック運転未経験者の事故への対策、サービスドライバー定着率の向上を主要課題として抽出した。
滑川福田研修センターの機能をブラッシュアップし、未経験者や女性、若年層が安心して働き続けられるようにするため、機能強化に踏み切った。
指導員5人増員と並行して、新人研修実施の仕組みを見直し、1回の新人研修(3泊4日)当たりの受講人数を上限12名から8名に絞り込むことで実車の乗車研修時間を充実。受講者と指導員のマンツーマン体制を確保できるよう腐心している。
加えて、現状は土、日曜を休講とし、1週間に1回の新人研修を実施(月~木曜日の4日間)しているが、365日稼働に切り替え、曜日に関係なく新人研修4日間/回を繰り返すことで、現状年間50回(12人×50回=600人を上限)から89回(8人×89回=712人を上限)の新人研修を行えるようにする。
加えて、研修内容の強化(カリキュラムの見直し、実車訓練時間増、路上訓練の新設など)と研修環境の強化(研修車両の増台、センター設備の改修など)も想定している。前者は3~9月を今回増員した指導員の準備と研修カリキュラムの見直し期間に充て、10月以降に新カリキュラムを開始する予定。「研修環境の強化は5月から随時展開する。
滑川福田センターの概要
名称 :アサヒロジスティクス株式会社 滑川福田センター
住所 :埼玉県比企郡滑川町福田391-3
開設 :2017年3月
概要 :総延長 約700メートル、直線約130メートル、 外周約400メートル、S字コース、クランク、坂道発進コース、可動式接車ドックシェルター
セーフティ・アクション・インストラクター(SI)制度の概要
ALU全4コース
(藤原秀行)※いずれもアサヒロジスティクス提供