三井不動産・三木氏がインダストリアルパーク羽田完成に満足感、今後も国内外で開発模索
三井不動産で物流施設開発を手掛ける三木孝行常務執行役員ロジスティクス本部長は7月5日、東京・大田区で新たに完成した物流施設など複合機能型産業施設「三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)羽田」内で記者会見した。
三木氏はMFIP羽田に関し「当社が2012年に物流施設事業に進出して以降では特別な物件だと思っている。物流施設としてこれ以上の(好条件の)用地は世の中に二度と出ないだろうと考えている。この施設は固定資産として、永遠に三井不動産として持ち続けるとの考えで計画を立てた」と述べ、羽田空港に至近という好立地で多様な機能を備えたインダストリアルパークを開発できたことに強い満足感を示した。
また、今後も事業機会があれば国内外で同様の施設開発に挑戦したいとの意向をのぞかせた。
記者会見する三木氏
三木氏は開発用地を大手ゼネコンの鹿島から相対で取得したことに言及。「新たなことに挑戦して後世に残る施設を造りたいという思いから計画を策定した。産業の町・大田区に位置し、羽田空港に近く、2万坪の敷地だから単なる施設ではなくまちづくり型の施設を計画したとの特徴がある」と経緯を語り、緑道や歩行者空間を整備したことも強調した。
2019年度の物流施設開発については、MFIP羽田を含めて8棟が完成する見込みと説明。「競争は厳しいが引き続き年間4件くらい(の開発用地)を取得していきたい」との考えを明らかにした。
(藤原秀行)