日本の交通ルールや業務習慣の事業研修、定着支援もサポート
中古トラックの売買などを手掛けるステアリンク(千葉県佐倉市)は6月2日、外国人ドライバーに特化したオンラインのマッチングサービス「アイナビワークス」の提供を5月に始めたと発表した。
政府がトラックドライバー不足への対応として、外国人労働者の在留資格「特定技能」の対象に自動車運送業を追加したことなどを受け、求人企業と海外の送り出し機関を円滑に仲介し、運送業界の経営改善を支援したい考え。
ステアリンクがベトナム政府公認の送り出し機関と提携するなど、優秀な外国人ドライバーを確保できるようにしている上、求職者情報の管理からマッチング、ビザ手続き、定着支援まで外国人ドライバーの採用に必要な一連のプロセスをステアリンクが包括的に取り扱い、サポートする。
日本の交通ルールや業務習慣に関する事業研修などもステアリンクが実施。外国人ドライバーの就労後も定期的な面談や生活相談窓口の提供、職場での課題に対応するフィードバック体制を整え、住まいの手配や行政手続きのサポートも担い、安定的な就業継続を後押しする。
今後は全国の送り出し機関および運送事業者と連携を深め、導入企業数の拡大を図るとともに、マッチング精度と支援内容の強化を進める。建設・介護・製造業など他業界への展開も視野に入れている。
(藤原秀行)