SDATが7月に鹿児島倉庫開設、九州各県への各種アルミ板配送能力向上図る

SDATが7月に鹿児島倉庫開設、九州各県への各種アルミ板配送能力向上図る

全国4カ所目、BCP対策も狙い

アルミ製品などを手掛けるSDAT(大阪市)は6月26日、南九州地区へのアルミ圧延品販売強化戦略の一環として、鹿児島市内で「鹿児島倉庫」の運用を7月に始めると発表した。

新拠点は建築・輸送・製造業界など幅広い分野で使用される各種アルミ板を在庫し、九州各県の顧客のニーズに迅速かつ柔軟に対応する。物流効率の向上により、納期短縮やコスト削減を実現し、地域産業の発展にも貢献することを目指す。

 
 

鹿児島倉庫開設を機に、九州地区の事業基盤をさらに強化する。

同社のアルミ圧延品物流拠点は全国で4拠点目(大阪、福岡、鹿児島、沖縄)となり、物流品質の向上とともに、災害時のリスク分散・BCP対策としての機能も担わせる予定。

新倉庫は九州への工場進出増加対応をにらみ、現行の福岡倉庫に加えて、鹿児島倉庫を設けることで北と南の両拠点から九州全体への配送を強化することを想定している。

大阪府堺市の物流センターと連携し、陸上輸送に加えて海上輸送も活用することで物流コスト削減を図る。加えて、半導体向け板材、建築用板材で顧客ニーズに対応した商材の在庫を拡充する。

【鹿児島倉庫の概要】
所在地:鹿児島県鹿児島市谷山港
延床面積:660㎡
設備:常温保管、小口梱包、フォークリフト、在庫管理システム
配送:ウイング車、平車、ユニック車
稼働開始日:2025年7月1日
取扱い品目:アルミ圧延品 (各種合金板、表面処理板、輸入板、縞板、形材、テープ貼り品等)


壁面のラックに収納したアルミ板

 
 


ユーザーニーズにより特殊仕様やサイズにも対応


九州地区配送ネットワーク図

(藤原秀行)※いずれもSDAT提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事